WINGの生徒はこんな文章を書いてますよ!中学生ver

とある本との出会い

教材を探しに県立図書館へ行きました。

何気なく、ふと手に取った本。

「奇跡の子」ジル・パリス

本を開くと1文目にこう書いてありました。

「小さな頃から、ぼく、ママのためにお空を殺してやろうって思ってたんだ。」

えらい衝撃的な書き出しだな。

これを授業にできないだろうか。

「・・・・・・。」

「そうだ、この1文に続く物語を書かせてみよう!」

ということで、生徒の描いた物語を紹介しまーす( ^ω^ )

 

生徒の書いた作文「永咲」

小さな頃から、ぼく、ママのためにお空を殺してやろうって思ってたんだ。

ぜんぶ、お空のせいだと思ってた。

お空におっきな虫が飛んできて、でっかい岩を落とすんだ。

岩が落ちてくる時は、洞穴の中で遊ぶんだ。

ほら、今日も、虫が飛んできた。

ーーあの日の岩は大きかった。公園で遊んでいた。

いつものことだと、歩いて洞穴に向かった。道端に黄色い向日葵が咲いていた。

おおきなキノコだった。

ママは、うるしをぬったように黒かった。

その時、殺してやろうって決めた。

大きな銅像が指差す空を眺めながら、そんなことを思った八月九日だった。

黄色い向日葵が咲いていた。

 

素敵な学びに出会えて感謝

知的な作品だと思いませんか?

初めから読んでると「?」がいっぱいですが、最後まで読めば「これ戦争の話だったの!?」とアハ体験ができる(笑)

虫って戦闘機のことだったのかあ!

キノコって原爆!?

八月九日という言葉で全てを想像させる発想力!

これ、ものの10分で書きますからね?

驚きです。

こんな素敵な作品に出会えるのもWINGならではですね!